
えっち*いろいろ
第1章 はじめての…
「今日の夕方までには決めてほしいの……、ごめんなさい。」
ママは、本当に申し訳なさそうに言った。
「わかった。頑張って決めるよ。」
私は、明るい声でそう言った。
「ありがとう…、凛子…。
ごめんなさい…。」
「ううん、いいよ。」
私がここでウジウジしちゃだめだよね。
「凛子、いつの間にか強い子になったのね」
「え?」
「ん…なんでもない。
さ、降りましょうか!」
外はすごく暑かった。
冷房のきいた車内に居たからか、その暑さは半端じゃない、そう思った。
…………でも夕方までかー、
それまでには決めなきゃなんだよね。
