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真愛 偽愛

第1章  はじまり




「急にどうされたのですか?」


わたしがこんなことを聞くなんて
めずらしいからびっくりしてるようだ




『わたしが結婚することは
知っているでしょう?』


「はい 聞いております」


『お互いに好きでもない相手と
結婚して幸せになれるものなの?』



わたしの問いに磯川は
フッと優しくほほえんだ



『お嬢様なら大丈夫です

なにがあってもきっと最後には
最高に幸せになられるとわたしは
信じています』



「………ありがとう、磯川」

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