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真愛 偽愛

第1章  はじまり




『あの…』



わたしが意を決して口を開いた瞬間
とてつもない目でにらまれた



この人はきっと結婚なんて
したくないんだろう




『あの、わたし、お父様に
結婚の話をなかったことにできないか
聞いてきますね』




彼ににらまれる前に早口に
それだけを言い切り逃げるように
部屋をでていこうとした




「おい」

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