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Hな片想い♡

第13章 揺らぐ想い

次の日、私は学校を休んだ

色々なことがありすぎて
もう限界だった

川原秀夜に犯されたことや、
建先輩と中途半端に終わったことや、
高橋のこと考えると胸が痛いし…

川原のことはもちろん大問題となり
建先輩は市で一番のヒーロー

けど先輩は決して
浮かれることはなかった

その日の夜は校長先生と
担任の先生、
それと川原の両親がうちに来た

もちろん謝罪だ

川原とは違って親は悪い人ではなかった

母親は目に涙を浮かべながら
必死に私たち一家に謝る

父親はボロ泣だった

言葉になってないが
確かに謝ってる


「本当に、本当に、
申し訳ありませんでした!!!
うちの息子が…本当に…」

「も、もうやめてください!
顔、あげてください!」


あまりの謝りっぷりに
私は思わずいった

もちろん許せるわけがない

けど、親は何もしていない
悪いのは本人だよ

けど、珍しくいつも温厚な
あの人が怖かった…


「そんなんで許せるわけねぇだろ!!!
うちの娘はな、てめぇの息子に
汚されたんだよ!!」

「パパ…」

「すいませんでした…
すいま…せんでした!!」

「謝って解決できるか!!!
どう責任とるんだよ!!ふざけんなよ!!」

「ごめんなさい……
ごめんなさい…」

「パパ、もうやめて…」

「由奈は黙ってろ」


母親はただ立ち尽くして、
目に涙を浮かべていた

先生らは俯いていた

所詮人ごとなんだ…


「どういう形で責任とるんだよ!」

「……。」

「質問に答えろ!!」

「はらいます…」

「あ?」

「お金、払います…
五千万円……。
これで勘弁していただけませんか?」

「五千万円…?
そんな大金いただけません!」


思わず首を突っ込んだ
だってあまりにも高額すぎて…


「ふざけんじゃねぇよ!!!」

「パパ?」

「この罪を金で解決っていうのか?
死ね!!」

「パパ、もうやめて!」

「いいんだよ!」

「だって、あいつはもう
捕まってるんだよ?
親責めたって仕方ないじゃん!」

「親だって同罪だ!
由奈は辛くないのかよ!」

「そりゃあ、辛いよ…」


その時、ふと浮かんだのは
建先輩の顔だった

どうしてこんなときまで…

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