テキストサイズ

秘密の蜜は甘い

第13章 あたしの王子様


「え、それは…」


言葉にしたいのに、
上手く〝声〟にならない。

〝言葉〟にならない、
それが凄くもどかしい。


その理由は分かってる。
加速する心臓音と、
こうしてるだけで嬉しい気持ち。


・・・そう、条件は揃ってる。




「・・・兄貴じゃなくて、
俺にしろよ」


「へ?」


またしても間抜けな声が出てしまう。
リクって言う事が唐突過ぎて、
どうしても驚かされてしまう。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ