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心から

第3章 心からの笑顔

イタ過ぎる。
もう日本の公害レベルだ。

「で、お前はどうなの」

突然のナゴミの問いに
頭が真っ白になる。

ナゴミの目は
さっきまでとは全然違い、
少し恐怖感を覚えた。

僕は恐る恐る尋ねる。

「どうって…何が?」

「葛城のことだよ」

やっぱり、と
心の何処かで思った僕が居た。

それから急に、昨日のことが
走馬灯のようにフラッシュバックする。

抱きしめられた時の、
ユメの温度。
震えた声、流れた涙。

その時の感触も、感情も、心と身体にしっかりと焼き付いている。

ユメを傷つけた自分も、

ユメさえも嫌いになってしまいそうな

あの感覚。

胸の痛み。


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