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心から

第3章 心からの笑顔

「本当に、まだ解んない?」

また、言われてしまった。

『お前、それでもユメの彼氏なの?』

ナゴミは僕を責めるように話し続ける。

「今日の葛城はきっと一人だよ。
そろそろ気付いたっていい頃なんじゃないの?」

僕は周りを見渡してユメを探したが
何処にも見当たらない。

僕はガタンと音を立てて
イスから立ち上がった。

3回目のデートの時、
ユメが好きだと言っていた
河原に向かって走り出した。

そこに行けば、
ユメが居る気がした。



やっと
ナゴミの言葉の意味も
解った気がした。



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