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真っ赤な家庭

第2章 手荷物


定年前に大した事件にぶつかってしまった。



ぶつかってしまったからにはやるしかない。




中村の教育にもなる。



取調室は死臭で道溢れていた。



体に付いた匂いを消したいが、今日1日署で過ごさなくてはいけないだろう。





一先ず、女に聞かないからには何も始まらない。



風が窓を激しく揺らし、更に雨がぶつかっては、また窓が壊れるような音を出す。




今日は嵐のようだ。

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