テキストサイズ

喘いじゃいなよ

第2章 一段落

「俺、結城 遼って言うの」

「私は佐伯 ななみだよ」

「ん。知ってる」

あ、知ってるか!朝自己紹介したばかりだし

「そうだったね!」

短いけど言葉のキャッチボール。

「うん。俺のことは遼って呼んでくれて良いから」

「じゃ……あ、遼ちゃん……」

「うん。俺は?なんて呼べば良い?」

「何でもいいよ。佐伯でもななみでも!前の学校では男子・女子両方になっちゃんって呼ばれてたよ」

「じゃあ、なっちゃんね」

頷くと、遼ちゃんはニコッと笑った。

私はこの時から恋に落ちてたんだ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ