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ベッドの上だけの彼女

第1章 セフレの関係

手元に握らされたメモ紙をもう一度、しっかりと見た。

なんだか、文字までチャラいじゃないか。

賢太は、結果的にチャラかっただけで、あんな風に最初からチャラさは出さなかった。

賢太は、賢いんだな…。

渡されたメモ紙を捨ててしまおうかと考えたけど、とりあえず、そのまま、自分の上着のポケットに、しまいこんだ。

自分のアパートに近い、駅の端にある、飲食店、つまり、バイト先に歩いてつくと、
私は、店の裏口にまわりこんだ。

従業員入り口。


「おはようございます。」

裏口から入ると、通路がある。

その通路に、バイトの先輩が立っていた。

「あ、佐倉さん。おはよ。」


1つ上の、女の先輩。フリーターだと言っていたっけ。

髪をひとつに結んで、化粧が濃い。

挨拶をして、通りすぎようとしたら、先輩が声をかけてきた。


「今日、月曜だしヒマ確定だよねえ」

やる気なさそうに、アクビをする。

やばい、そのアクビに、私までうつりそう。

適当に返して、女子ロッカーに向かった。

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