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いちご いちえ

第2章 だいすきなレイ

そっか
そうゆうことか…


あたしが足を進めると、冷たい視線も一緒についてきて


「もう学校来ないと思って退かしちゃった」


仲の良かった
まりが顔も合わせずそう言った。


その瞬間、あたしの心臓は
うるさいくらいドキドキ鳴り始めた。


震える手を必死で抑え
唇を噛み締めた。


何も言わないあたしを見てクスクス笑っている友達。



周りの空気が怖くて
何も言えなかったんだ。



無言で教室の隅にある机を運んで
椅子に座ると、あたしの隣りに座るサチはサッと机を離した。

そんな嫌がらせが何日も続いた。

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