
今日も一緒
第5章 快感*A
「そうだよ。亮はいつも空回りすぎ(笑)
俺、次移動教室だからそろそろいくね」
「お、おう。じゃーな俊太」
はやめにいなくなってよかった。
このままだったらますます顔に出ちゃう。
「さっさと行ってよかったね」
「うん…。
美咲ちゃんせっかく止めてくれたのに
亮が暴走しちゃって…ごめんね?」
「なんで彩夏が謝るのー?私は全然平気だよ!
それに……別に嫌じゃないし…」
美咲ちゃんの最後の言葉は
小さくて聞き取れなかったけど
いつもかばってくれる美咲ちゃんにはほんと感謝。
「ほらー。俊太行っちゃったよ?
せっかく俺が……」
「あーもう!亮のバカ!!」
こいつにはデリカシーってもんがないのか
いや、ただ鈍感なだけか
バカって幸せだなあ…
俊太、空気読んで行ってくれたのかな?
私がまた意識しすぎたからだよね、きっと
