テキストサイズ

今日も一緒

第2章 成り行き*A



ケーキを持って部屋に戻ると
俊太はまだベッドの上でマンガを読んでる。


「このマンガおもしろいでしょ!」

いつもみたいに
俊太の横に寝転がって言った。

あ、いつもより顔近いかも。


「えっ?そう…だねぇ」

なにこの曖昧な返事。


「ちゃんと読みなよ。切ないけど。
幼なじみのお兄ちゃんに恋しちゃう話で、
全然振り向いてくれないお兄ちゃんに
主人公が猛アピールするの。

でも頑張って努力してるのに
主人公に見向きもしなくって……」



そこまで言って私は黙ってしまった。

だってこれ、私そのままじゃん。


俊太に振り向いてもらえるように
毎日外見磨いたり笑顔で話したり…

でも俊太は所詮ただの腐れ縁としか
思ってなくて…

ストーリーメニュー

TOPTOPへ