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君の笑顔

第16章 登山スタート ~片野 和泉~

「うっるさいなぁ!じゃあ見なきゃ良かったでしょ!」
私はスケの腕を叩く。


「いってぇ。とんでもない暴力女だな……いいからもう着いたんだよ、早く出るぞ、早くその巨体を動かせ、邪魔で荷物が出せない」


……っ!?

きょっ巨体?!




むかつく……




「分かったわよ!どけばいいんでしょ、どけば!」
私は荷物を持って外に出ようとする。


あれ?


なに?この膝にかかっているコート…?

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