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「遅いから心配になって降りてきたら、鈴木さんと福島に会って、片野が捻挫したっていうから…」


スケの息は上がっている。


走ってきてくれたんだ…。



「とりあえず、山頂行かなきゃな、」



スケはウラを見る。



「ウラ、片野おぶるの変わろうか？」



「いっ、いや、大丈夫だ。」

答えるウラ。


本当に大丈夫なのだろうか……

本当に申し訳なくなってくる。


「そっか…」



「ただ、リュックだけ持ってくれないか？」


「もちろん。」


こうして私はウラにおぶられ、スケには荷物をもってもらい、無事山頂に着くことができた。