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君の笑顔

第10章 素直 ~片野 和泉~

「手、どけて。」
アイスノンを充てようと、頬をみる。



「うわ。結構ひどいなぁ。」


赤く赤く腫れてる。


私のせいで……


気付いたら、私はスケの頬を触っていた。


ぶつけたあとだからか、熱をもっている。



「ごめんね。」



心で思ったことと言葉がリンクする。



「私のせいで、赤いね。」


声がうまく出ない。



「ごめん、陽介」



いつもスケって呼んでるのに。



「大丈夫だから。」
陽介は私を見ていった。

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