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先生。

第1章 ○ プロローグ


いつからだったんだろう。



…ううん。
もうずっと前からだったのかもしれない。



思い起こせば、わたしはなかなか器用に人生を生きてきた方だった。



料理が好きなお母さん
穏やかなお父さん

健康的なおじいちゃん
おばあちゃんに

運動が得意な弟と
絵が上手な妹



そんな世間からみても
欠けることのない平和な
家庭に生まれ育ち

そこそこに恵まれた容姿を
もらった。




なにをしても苦労しないで
平均以上のことができ
友達も気がつけばまわりに
たくさんいた。

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