
先生。
第3章 ◯ 黄色い朝食
ゴソゴソと、服のこすれる音だけが響くキッチン。
わたしの家では、ご飯を作る時も食べる時もテレビをつけないため、他の音がやたら大きくきこえる。
し始めは静かにことを進めようとする拓のスタイルのせいもあり、音の一つ一つにわたしの全神経が集中する。
「んふ…ふう」
わたしが動けないのをいいことに、拓は、非常にゆっくりした動きでわたしの体をもてあそんでいく。
空いた左手がお腹まわりをさすり、上にのぼっていく。
…かと思えば、またお腹まわりをさすりだす。
正直、なんだか…
もどかしい。
「あおいってさー
ほんとにMだよね。」
…声だけでわかる。
拓の嬉しそうな顔。
「縛られて、焦らされて感じてる…。」
なめるような視線を、縛られた腕や背中
首筋にかんじ
またキュンと胸がしめつけられた。
甘くおちそうな
脳がしびれる感覚…
