
先生。
第3章 ◯ 黄色い朝食
くちゆくちゅ
と、卑猥な音をたてて輪郭をなぞっていく大きな指。
「はぁっ…んっ…」
もどかしい。
なかなか次に進んでくれないのは、わたしの新しい言葉を待っているからなのか。
無言でさわりつづける拓の顔が見れない分
不安と期待、そして焦燥感がつのる。
もっと欲しいのに…
「たく…。」
「ん?」
「ね…足りないっ…よぉ……」
「なにが?」
少しトーンのあがった声で、ツプ、と二本の指を割れ目にいれる拓。
しかし同時に、とまる動き。
わたしの反応を楽しんでるんだ…。
「もっと…
激しくして…?」
