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先生。

第3章 ◯ 黄色い朝食

「あおい…すげえ濡れてる。」





くちゅっ

ぐちゅん






卑猥な水音とともに、さらに粘着質を増していくわたしの愛液。






そんなこと、わざわざ報告しなくても本人である私が一番よく分かっているのに。

あえて言葉にする拓は、きっと恥ずかしがる私を見たいがため。







わざと愛液のついた指を目の前にちらつかせ、反応を楽しんでいるようだ。






テラテラと妖艶な光を放つ、わたしの体から出たそれ。






もう何度となく繰り返されたこんないじわるも、慣れることはなく、恥ずかしさに涙がたまる。


ふい と顔を背ければ
思い通りになったと優越感に浸る拓の空気が伝わってきた。






「…かわいいね。」





きゅん



と、胸の奥が小さくなる。






悔しいけど

こういうときの拓に
わたしは勝てないんだ…。






思いがけなく降り注いだ甘い言葉を、脳内で反芻させ、余韻に浸る私。






…が

そんな時間を与えてもらえるわけもなく





再度秘部に手を戻し、その粘り気を確かめはじめた拓。

割れ目をなぞるように上下運動を繰り返し、体温を指と分け合っていく。





ひんやりと冷たかった拓の指は、今では生暖かなぬくもりをもち、ありえない場所とのつながりが
現実のものなのだと暗に示している。





「はぁっ…

たく…っ、んん…」


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