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君がいいんだ

第8章 俺だけに、君だけに

コーヒーの香りで目を覚ます

彼女はもう起きていて、キッチンで
俺に朝飯を作っていた

目が覚めたばかりなのに
後ろ姿にちょっとムラっとする自分が
情けない…(笑)

後ろから抱きしめながら
「お・は・よ♪」と言う
ヘアクリップで髪を留めてあらわになった
首筋にキスを落とす

「おはよー、翔くん…くすぐったいよ…」
「んふふ…」
「ねぇ、翔くん…て…」
「ん?」
「ホントに寝相悪いのね(笑)」
「え?」

俺は自分の寝癖と
パンイチになってることに気づいて
慌ててスウェットとシャツを着込む
「恥ず…///」
「あはは(笑)」


「寝てる時…紗英ちゃんのこと蹴っ飛ばしたりしてなかった!?」
食後にコーヒーを飲みながら確認したが
「大丈夫…でも…」
そう言って彼女はきちんと座り直して
俺に向き合う

「でも…?」
「もっとおっきな…ベッドなら…いいな…」
「じゃあ…俺んちに…来る!?」
「え?いつ?」
「んふふ♪今から!!」

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