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WONDERな世界

第3章 WONDER LAND -EPISODE #2-


楓という青年は心配そうな顔をし
少女に近付く。

 「何故屋敷から出たのですか?
  ほら、お体が冷えきってます。」

楓は自らの燕尾服、ジャケットを脱ぎ
少女の肩に掛ける。
少女は肩に掛けられたジャケットの
襟を持つ。

 「此方は?」

俺に気付いた楓は一瞬だけ
殺意を露にする。


 「"兎さん"よ。偶然会って話を
  していただけ。ね?兎さん」


少女は妖艶かつ可憐に微笑む。

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