WONDERな世界
第7章 WONDER LAND -EPISODE #6-
「でも姫には二人いる」
「二人?二人って事は悠と同じ
癒しを持つ奴が?」
兎は首を傾げる。
「違うわ。癒しを持つのは私だけ。
私ともう一人の彼女は
"未来を予知"できるのよ」
「でも二人も居たら別に悠を
姫って呼ばなくていいだろ」
「そうよね。でも一族の考えている事は
私にも楓にもわからないし
これから私と楓に起こる事も
わからないわ」
「だが只一つだけわかるのは
俺達に関わると命はいくつ
足りない。兎。気を付けとけ」
お嬢様と俺に関わった奴は
殆どが姿を消した。
兎もそうならないように警告だけは
しておいた。
「わかった」