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適当詩

第5章 5

「告白」

会いたくて

歩いた夜道に

湿った風が吹く


雨が降っては

可哀想だと

思う

それは素直に


会いたかった



言えるだろうか


一日千秋

秋になれば

匂い恋しく

色に飢え

四季を越え

待ち焦がれた

桜の季節


会いたかったよ

会いたかったんだよ

言えるだろうか


怖じ気づいて

嵐になればよいのに

いっそ散ればよいのに



ざわつく心が


それでも

この想いは


桜の花

つぼみ膨らんで

咲いて

散って


桜の華

恋い焦がれ


あなたに会えてよかった



言ってやりたい


ありがとう



伝えたい


つたない

桜への

そんな告白



終わり。

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