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ポーカーフェイス

第7章 夢覚めて

「……………はぁっ」


目が覚めるなりげんなりした気分になる。


また夢を見た。


翔との夢を。


翔との夢を見た朝は、必ず涙を流しながらの起床になる。


今日も案の定、私の頬は涙で濡れていた。


翔のことを思い考えていると、何故か昨日の出来事が頭に浮かんだ。


千里の宣戦布告が鮮明に蘇る。


あんな感情はすごく久しぶりで、私の中の何かが動いた瞬間だった。


何が動いたのかはわからないけれど、確実に何かが動いた。

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