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ポーカーフェイス

第7章 夢覚めて

「そうそう。ま、いつも通りやれば余裕だけど」


「あー、強制生還されないように頑張ってね?」


渚は少し不安そうな表情を浮かべながら、微かに笑った。


「もちろん」と私は大きく頷いてにっこり笑ってみせた。


すると渚は安堵の表情を浮かべ、静かににお皿とコップを持ち、席を立った。


全国模試で上位10位以内に入れないと、私はあの家に強制的に連れ戻される。


これは父親との約束。


これだけは絶対に避けたい。

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