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私が探してる先輩、齋藤晃輝、通称じぇんとるは、私が思い当たるところには居なかった。

いつも先輩が入り浸ってる、トロンボーンパートの部屋にも居なかった。

…迷惑な先輩。
はぁ…と私はため息をついた。
こんなんだから先輩はいつまで経っても上手くならないんだよ…
…別に下手って訳じゃないけど…

その後も校内をうろちょろしていたけど、見当たらない。

とある教室を通りすぎようとした時に、齋藤先輩と思われる人ともう一人、齋藤先輩と仲の良い先輩の声が聞こえてきた。

…ここか…
一体どこまで出かけてるの…
…ここ…二階だよ？？