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彼・彼女の言い分

第8章 理想の理由

『ここは兄さんのカフェだって…前、言いましたよ?
それに、私にそっくりなこの男性は…
私の兄です。』


はへ?


「始めまして、千花の兄で
優香(ユカ)
といいます。
千花ちゃんの彼氏?
かっこいいね。
あっ!この前、駅前のフラワーショップで合ったね。
じゃあ、始めましてじゃないか〜」




「え…?は?はい…。」




えーーーーーーーー?



なんで!!!
気がつかなかったんだ!!!




兄がいるって…言ってなぁ〜!!!



『春?無表情で、パニックにならないでください…』

「え?千花ちゃん…彼氏さん…パニック中なの?解りにくいね…大丈夫?」


「大丈夫です…水上…
お兄さんって…何歳?」


「あ…僕?
27歳、
千花ちゃんとは10歳もはなれているんだよ」



スゲー年上!
見えない!!!

若いだろ!!!



見た目…ちょっと年上…
ぐらいだろ?


水上が…大人っぽいのか?

いや!!!
この人が若すぎなのだ…



それに…受け答えが…


オネエ…

ぽい…



「彼氏さんは…無表情でも、頭の中フル回転なんだね〜かわいいね。
千花ちゃん、ごゆっくり〜」


『ありがとう』



な…な…

ルンルンな足どりでカウンターに戻る優香さん…



「衝撃すぎて…すまん…
リアルに存在したんだな…水上男バージョン…」



『よく、駅前のフラワーショップでお店に飾る花を買っていたので、いつから春が見るのでは…と、おもっていましたよ。』


「は?なら、言えよ!!!
悩んじゃったじゃないか!水上に…悪い事したって…俺、馬鹿みたいじゃないか…」



「それに…優香さん…こっちよりの人だろ?どーすんだよ…このまま俺が優香さんにひかれたら…」



コーヒーに口をつけ、
俺を見る水上は…


ニコッと…笑った…

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