彼・彼女の言い分
第10章 先生の理由③
「ごちそうさま〜」
満足!満足!
ぺろっと食べちゃった。
「相当、腹減ってたのか?
華麗に食べてくれて
うれしいよ。」
「うまかった!
それに、本格的だった。
習ったの?手際もいいし」
食器を片付けながら光さんは
「洋食屋でバイトしてた…キッチン担当したりフロア担当したり…いろいろやったよ?」
食器を流し台で洗いはじめた光さんに…
俺は後ろから
抱き着いた……
「こら?望…洗いにくい…」
「光さんが…バイトしてたの知らなかった…
俺は…
光さんの事…全然…知らない…
もっと知りたい…」
ギュッー
っと力を入れた…
「望…」
光さんはゆっくり
俺に向きなおし…
抱き合う形になった…
「…これから…ゆっくり
知って行けばいいよ…
夜も…人生も…長い」
光さんから
唇に優しく…
キス
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