彼・彼女の言い分
第15章 夏期講習の理由
夏休みも後少し…
別荘の二泊三日は…
めちゃくちゃ…
楽しかった…コノヤロー…
で…残りの日々は…
塾の夏期講習…
夏休みだけ
講義を受ける生徒もいるので…
教室はいつもより
人が多い…
クーラーが効いてて…
ありがたい…
「よっ高木!
今日もよろしくな!」
「お…正樹、」
正樹も
夏休みだけここに通うことにしたらしい…
「お〜っ高木、昨日の課題…見せてくれ…寝ちまって、やってないんだよ!!!」
バタバタと
俺に近づいて来たのは
中学の同級生で
別の高校に行った…
田口学(タグチ・マナブ)
バスケの強い高校に推薦で入学した。
↑
【兄と首輪】に出てきた…田口クンです。
よかったらそちらも読んでちょ!
「あ〜しょうがねーな…」
俺は昨日の課題を出し田口に渡した
「さんきゅ!!!」
田口は課題を始めた…
「しかし、中学の同級生…あんまりいねーな…」
正樹に言われ教室を見ると…
確かに…
「…ここって確実に上を目指す人間しかこねーよ。
それに…レベル高いから…ここ」
正樹と俺は雑談しながら
講義が始まるのを待った。
「やべー…間に合うかな…」
隣では田口が
焦りだした………
がんば!田口!