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彼・彼女の言い分

第19章 正樹と坂口の理由②

何かの異変に気がついた
住人が…



二人を発見した





空は…完全に…



暗くなっていた………







天は命には別状はなかったが…


無理矢理、何度も犯されたことにより…


子宮や膣…が損傷し…


二度と子供の産めない
体になった……






DNA鑑定により…

犯人は全員捕まった…









しかし、


天も心も

深く傷つき…

笑顔が消え
喋らなくなった…






さらに


心は両親に

「何故、助けを呼びに行かなかった!!!」

と攻められた…





あの時…
助けを呼びに行っていれば

未遂だったかもしれない
と…自分を責め続けた…



二人は小学校を
女子だけの学校に
変えたり、住む場所を変えたり…


隠れるように
暮らした…


中学に上がる頃…


裁判が終わり…


犯人の判決が出た……






懲役…20年……









あまりにも…短い…
懲役……






模範衆なら…15年で…



釈放…







家族は…判決に…



愕然とした…






天は…

『…逃げたい…
海外に…逃げたい!!!』


と…両親に泣きながら
訴えた…



天は…日本を離れることにした


心も一緒に行こうと誘われたが…



事件の責任を感じていた
心は…断った…




旅立ち時、


『心は悪くない…
あの時、心があの場所から動かなくてよかったと
思ってる。
もし、動いたら…心も見つかって…犯されてたかも…
子供が産めなくなってたかもしれないし、殺されていたかもしれない!

あの時は、辛かったのに証人にもなってくれた…

もう自分を責めないで…』


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