
彼・彼女の言い分
第3章 複雑な理由
水上の家は、花屋を経営している…
それも…何件も…
俺の通う駅前の塾の近くにもあったな…
フラワーショップ【アクア〇〇店】
ビルの2階にはフラワーアレンジメントの教室もやっていて…手広くやっているのだろう
華道部の花は水上の店から届いているらしく…
朝届いた花を善い状態で顧問に渡すまで、水上みずから、花の手入れをしているのだそうだ…
水上いわく、
『うちの商品はいつでも綺麗な状態で見ていただきたいですから』
だ、そうです。
偉い。偉い。
俺は駅前の塾まで、ゆっくり歩きながら…
最近…雪崩のように起きた出来事が…嘘のように感じていた…
別に…俺の中の…性癖が…
変わった訳でもないし…
水上が…俺なんかと…つるんでいるのも…気の迷い…
なのではないか?とも感じる…
