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彼・彼女の言い分

第25章 正樹と坂口の理由③



――――――…

クリスマスパーティーは盛り上がり
帰る頃には空は暗く…


俺はここちゃんを家まで送っていく事にした…


「へへ〜、
ここちゃんと帰宅デート」

『デートじゃないです!』

ここちゃんは相変わらず、ツンツンで可愛い!



最近、ここちゃんは夕暮れを怖がらなくなった…


今日も、カフェまで一緒に行こうかと尋ねたら
『一人で行ってみます…』と、頑張っていた…



ここちゃんは…一つ一つ乗り越えて行こうとしている


俺も、ここちゃんに負けないように頑張らなきゃな!!!



『何…ニコニコしてるんですか?不気味ですよ…』



「いや〜ここちゃん、
変わったな〜って!
あっ!いい意味でだよ!!!」


ここちゃんは空を見て…
クスッと笑った


『正樹先輩のお陰…
って言ってほしいんですか?』


も〜ここちゃん…



『…でも、あれから…
夕暮れは大丈夫になりました…
正樹先輩が大丈夫って言ってくれたし…
見方が居てくれると思うと…なんだか、勇気が出ました…』



「…そっか…
…よかったよ……」


俺はここちゃんと…
一緒にいる…って決めた…

たとえ…振り向いてもらえなくても…



「え〜っと…
クリスマス・イヴですし…男からプレゼントは嫌かもしれないけど…
…これ…」



俺は…ここちゃんにプレゼントを渡した…




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