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彼・彼女の言い分

第25章 正樹と坂口の理由③



『私に…ですか…』


包みを見て…キョトンする


「…ここちゃんに似合うと思って!」


開けて…
ここちゃんは中身を取り出した…


『…ネックレス…ですか?これって…木…?』


ここちゃんの手の平にあるのは…


木の形が揺れるネックレス…


「はい、木です…
まさに木…まさき…って事で…」


『・・・・ダジャレですか』



あれ?
滑った……




無言で…
ここちゃんは首につけた…

木のチャームが鎖骨当たりに小さく揺れた…


『ダジャレは置いといて…似合いますか?』


ここちゃんは俺の前でクルッと回ってみせた


「似合う!!!似合うよ!!!」

ここちゃんは
照れたように俺に背を向けて歩き出した


少しスキップ気味な歩き方は…照れ隠しかな?




ココロに根を張り…
大きく…天に伸びる木…


ココロ(心シン)とそら(天テン)


二人を支える木に…
なりたい…

そんな思いを…込めた…



照れ臭いから(〃д〃)
本音は言わないよ…




『?あれ…同じのが…』


「あっ…お姉さんの天ちゃんにもっ…て思って…
買い物する時、いつも二つだったから…これも!ね?」



もう一つのネックレスを見て…ここちゃんは…
黙り込んでしまった……



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