彼・彼女の言い分
第27章 未来の理由
俺達は…
コーヒーを飲み…
マンションを出た…
クリスマスの今日は
赤と緑の陽気な色があらゆる場所で目に入る…
浮かれてる…
ま…俺もか…
隣ではパンツ姿の水上が颯爽と歩く…
背は少し俺の方が高いが…
背筋を伸ばして綺麗に歩く水上の方が…人目を引く…
男装をして学校に来た時も…人目を引いたが…
今思えば…男子の制服姿も…かっこよくかった…
懐かしいな…
『春、この格好はお嫌いですか?』
「いや?かっこいいと思うよ?俺の理想の彼女…彼氏…
ん〜…
理想の水上」
笑いながら…歩いた…
歩いて…
バスに乗り…
クリスマスの赤や緑の
華やかさがないところまで来た
……▲▲寺……
俺達は…
高木家乃墓
の前で止まった…