
彼・彼女の言い分
第5章 先生の理由
「このイケメン君!俺の生徒なんだ〜。…タイプでさ〜見てて癒されるって感じ。授業も休まず出てくれるし…
イケないこと…したくなっちゃう。」
「はいはい…ちゃんと授業しましょうね〜」
はぁ〜…
この人目移りしすぎ…
先週は…駅員がタイプ…とか…
先月は…物品配達員がいいとか…
あ〜ぁ…
人の気持ちも知らないで…
「で?望クンの、生徒さんはどう?セレブのお嬢様でしょ。ここの塾の生徒にパスしたのなら…結構成績は良いんだよね?」
「あ…セレブですね…確かに、駅前の花屋のオーナーの娘さんですよ…」
塾にも近い花屋だから…光さんも知っているだろう…
「あ〜!店舗数多いよね、あの店。」
「あの店も支店だから。母親が花屋経営で、父親が飲食店を何店舗か経営してる?だったかな?ま…セレブか?」
「セレブでしょ!さらに、この雑誌を見るからに…凄い…美形な娘…
高木クンと互角!」
確かに…美形な娘…
覚えも良く…楽な生徒…
しかし、光さんの目を付けている生徒の…友達?彼女?とは…
本当…世間は…狭い…
「ね〜この二人…どんな関係かな?」
チラチラこちらを見て…
「光さん…聞いてこいって事ですか?」
「へへへ」
俺の好きな人は…
恋…多き…人…
