
彼・彼女の言い分
第5章 先生の理由
「へ〜彼氏じゃないんだ…友達?しかし、カッコイイ友達だね…」
彼女はジーッと俺を見て…
『…友達…・・・なんですかね…私は…彼に片想い中…って事になりますかね…』
「は?何故、疑問形なの?」
なんだか複雑そうな言い回しだな…
「片想いか…つらいなぁ〜」
クスっと笑って
『先生も経験中みたいな…いいっぷりですね』
コンコンとドアを叩きお手伝いさんがコーヒーを持ってきてくれた
「…いい香りだね…」
彼女は雑誌をパタンと閉じると…
『…私の好きな彼は…ゲイ…です…。
とてつもなく…厳しい片想いです…』
ビックリした…
あ…光さん…よかったじゃんか…
「そうか…凄い…相手を好きになったな………
あ…もしかして、ショートカットにしたのも彼の影響…?」
髪をさわりニコッとし…
『…はい…
少しでも…男の人に見えるように…
制服も男子の着て登校もしたのですが…さすがに…指導室で注意をうけました』
「思い切った事したね…以外だよ…千花さんは…そんな事しないタイプかと…」
コーヒーを飲みながら…クスクスっと笑って
『人は見かけによりませんからね…
先生だって…男性趣味があるとは他の方には解りませんし…』
「!!!!」
あ!な!何?
「えっ!!!な…な…」
俺…そんなこと言った?
