
彼・彼女の言い分
第5章 先生の理由
ピロ〜ン
《こんばんは。お疲れ様です。今度の授業、気分を変えて兄のカフェでやりませんか?
時期的にカリキュラム設定でしょうし…いかがですか?》
それは、水上 千花 からのメールだった。
あ、コーヒーの件か…
《こんばんは、お兄さんのカフェですね。いいですね。後で場所を教えてください、時間はいつもと一緒でいいですか?》
また、あの美味いコーヒーが飲めると思うと、笑みがこぼれる。
「なに?彼女からのメール?」
メールを覗き込む光さんに、とっさに隠してしまった…
「覗き禁止!光さん」
頬っぺたをぷーっと膨らまし、「ケチ」と言って向こうへ行ってしまった。
気分転換だ…
それに…少し意地悪をしたくなった…
その後、彼女からメールがきて場所を確認してやり取りは終わった。
その間も、光さんは 誰?彼女紹介して〜とか…ちょこまかしていた…
