テキストサイズ

彼・彼女の言い分

第5章 先生の理由


〓〓〓〓〓〓〓〓〓


水上 千花と待ち合わせの日…



資料を忘れ、塾に寄った。

光さんは今日は資料作りだけだったらしく…

コピー機の前にいた…


「光さん…資料作りですか?」


「あ!望クン!!!手伝って!」


「俺、これからカテ教のバイトです。」


忘れた資料を鞄に詰め、俺は部屋をでた…


時計を見ると、時間が迫っていた…






急いで、彼女の兄の経営しているカフェに行くと…


店の前で彼女は待っていた。


『こんにちは、先生』


「少し遅れたか?すまん」


挨拶をして…中に入った。

〇〇通りから少し入るだけで…とても静かなのが不思議だ…

緑も多くて、街中とは思えない落ち着いたカフェ



「千花ちゃん!いらっしゃい」


店のカウンターから背の高い男性が挨拶をしてきた。


『兄さん…お邪魔します。こちら、家庭教師の安藤先生。兄さんのコーヒーを気に入っていただいたので連れて来ちゃいました。
ついでに勉強もするので…奥の席…借りますね』


「どーぞ、コーヒー持って行くから頑張って。」



物腰の柔らかい…

綺麗な兄さんだ…さすが…兄妹似ている。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ