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彼・彼女の言い分

第5章 先生の理由



奥の窓際の席で、
コーヒーを飲みながら

今後のカリキュラムや期末の間違えた所の見直し、苦手分野の解説など…
仕事をこなした。

今日はカフェの雰囲気とコーヒーを味わいたい…


「さてと、ま〜今日はこんなもんかな?後は…」


俺は鞄から、進路計画の紙をだし、彼女に渡した…


『進路…ですか…』


紙を見て…黙り込む…


将来をしっかり考えている若者は少ないが…彼女は…沢山の可能性がある…


「行きたい大学は…あるの?やりたい事とか…」



『漠然とですが…』



「コーヒーどうぞ。
甘いの苦手でないなら、こちらも。
千花も先生も頭使ったから、甘いものでも食べて?」


彼女のお兄さんがコーヒーと一緒に小振りのケーキをテーブルに置いた…


「すみません…」

「いえいえ、兄として甘やかしているだけですよ。」


光さん…好きそうなタイプだな…


あ…光さんの事…考えてた…



『進路の紙は後で出します…』


「うん、じっくり考えて出していいから」



俺はコーヒーの味と香りを味わい…
窓から見える、人の流れを見た…







その…流れに…





光さん…



と…




イケメン…生徒…高木…?








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