
彼・彼女の言い分
第6章 キスの理由
『・・・春…
気になるなら…聞いてください・・・』
ビク!!!
心、読まないで!!!
『そうですよ、高木先輩…今回は顔に出まくりですよ?キモイ…』
え?そうなの?
「坂口さん…今…キモイって…」
顔に…出てた?
あれ?俺の得意技…崩壊したか?
「正樹…顔に出てた?」
正樹を見ると「んー?」と考えていた…
「あ〜でも、いつもより解りやすいかもな今日は!」
マジか…はぁ〜
疲れた…聞いちまうか…
「昨日…〇〇通りのカフェにいただろ?」
水上は今日のランチを口に運び、
『あ〜居ましたよ?あのカフェは兄が経営してるんですよ。私は兄のコーヒーしか飲めないので…よくあそこに行きますよ?』
ま…カフェ…
兄さんいたのかよ!!!
「昨日…隣にいた…年上の…男性…誰?…」
水上の動きが止まった…
『…タイプでしたか?』
「違いますから!男前だなと思いましたが!何で水上と一緒にカフェでお茶してるんですか!誰!何物?年上?どーゆー関係?」
あ…気になる事が…口からどんどん出てきちゃった…
何してんだ…俺…
