無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「・・・・好きな人が・・・・・いるんだが・・・
最近・・・・素っ気なくて」


なんか…口にだして言うと…

恋愛初心者の…発言…みたいだ



「当たり障りのない会話ばかりで…

前はもっと…いろいろ…くだらないことも…喋って…たなぁ…って」



コーヒーの湯気が…ユラユラ上に上がっては消えて行く…



「あっちに…いい人でも…出来たかな？
気になる生徒が要るって…言ってて…その子と、カフェの前…歩いてたし…」



喋っていく間に…
どんどん…
女々しく…
情けなく…

感じる…




俺は…教え子に…愚痴ってるよ…




『あ…あの日…
春…と一緒にいた人が…安藤先生の好きな人…』


カフェで…二人を見たのは…俺だけじゃ…なかったのか




『フフフ…春も…そんな感じでヤキモチを焼いてくれました。』



「へ？あ…彼…ゲイ…だったよね…」


『はい。男らしい私は好き…って言ってくれました。うれしかった…
私の、思いはちゃんと伝わってたなって…』



彼女は…とても…キラキラして見えた。


ヤキモチ…か…


あの無表情の彼が…



「そっか…」



『で、キス…しました。』

は！キス…したの？ゲイの彼と？
相変わらずスゲー、チャレンジャーだな…



『…でも…やっぱり…女性の部分はダメみたいで…
・・・・・・・・・・・・・・・ペニバンでも…買うか…』




「!!!千花さん???」



ビックリしたよ!!!

ペニバンって…ペニス…バンドだよね…



すごい…発想だな…



「君に…ペニスが付いているのは…違和感がなくて…逆に怖いが…
発想がぶっとんでるから…」



クスクスと笑い…



『私は…あれこれ…彼のために考えますが…

自分がどうしたいか…が、先に来てしまいます。

キスしたら…セックスがしたくなる…

だから…』



「はぁ…頑張ってるね…
…千花さんは…」



『その点、先生方は同じ世界を見れるお二人なのでしょ？
素直になっても…いいのでは？』




教え子に…
教えられた…


俺より…キツイ恋愛をしている彼女は…

自分の欲望も…
彼の欲望も…

全て手に入れつもりだ…