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赤い印

第17章 涙を越える。

屋上。

俺もつくづく、単純だ。

振られた後に屋上って。

「だっせー…何かっこつけてんだっつの。」
一人呟く言葉は、響かない。

「部長も、好きなくせに、先生も、
何、あっさり引いてんだ。
俺だけ、だせー…。」

頬に涙が、伝った。

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