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赤い印

第3章 神谷vs海部

「私お昼ご飯食べ終わったから、
 教室戻るね!」
さすがにもう堪え切れなくなって
手早くお弁当箱を包む。

カシャン
急ぎすぎて、箸箱が落ちる。
箸がコロコロと転がる。

「何やってんだよ」
那貴がしょうがないな、と言いつつ、箸を拾ってくれる。

「ありがとう」
「ご褒美頂戴?」
「えっ…」
私の右手をがっちりと包みながら
満面の笑みで言ってくる。

「先輩っ!」
雄治がやっぱり怒る。

も、もう心臓壊れちゃうよぉぉぉ

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