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赤い印

第3章 神谷vs海部

「あ、そうだ佐倉。
 俺も杏樹って呼んでもいい?」
「あ、うん。構わないよ」

椅子に座りなおすと
那貴が肩に腕を回してきた。

「杏樹…」
耳元でボソッと呟かれる。

「っっっ…!」
声にならない声が口から漏れる。

「那貴先輩!それ、セクハラッ」
雄治が怒って私を引き寄せる。

「杏樹!先輩に何かされたら、
 俺に言うこと!分かった!?」
ものすごい気迫。
「は…はい…」
私はただ了承した。

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