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隣の席の相原くん。

第2章 現場




「どーしたの?瞳、珍しくどんよりしちゃって」


この人は親友の前園楓。進級してすぐ意気投合したんだ。


「…ちょっと憂鬱で…」


そう。

昨日、くじ引きで相原くんが隣になっちゃって、その後の
あたしの変なあの気持ちも結局
解らず…。



「あぁ、そっか、相原くんが隣か…。でも、あたし達同じグループだし!なんかあったら言って?」


「…うん、そーだよね、ありがとー。楓がいるから大丈夫だよね!」


「あ、そういえば…瞳、“あの気持ち”分かった?」

楓はニヤニヤしながら聞いてきた


「…??」


だが、瞳にはさっぱり分からない


でも本当、なんだったんだろう…


あの心臓を掴まれたかのような痛み…


キュン…


「痛っ…」



「…っえ?どうしたの?!」


まただ…


相原くんのことを想うと、胸が苦しくなる…



なんだろう…この気持ち…

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