
隣の席の相原くん。
第2章 現場
「うぃーっす」
あ、あ、相原…くん…
「お…はよ…」
怖い怖い怖い怖い……
もう嫌だっ!…ぜぇったい、あたし今顔赤く
なってる…っ…
「どうしたんだよ、顔真っ赤。…熱でもあんじゃねぇの?」
そう言って、相原くんはあたしのおでこに手を当てた。
カァッ…////
「…やっ…やめてっ…!!」
あたしは反射的に、相原くんの手を払ってしまった。
「…ッ…ごめ…んなさい…」
すると相原くんは少し哀しそうな顔をして
あたしに言った
「…悪い…やり過ぎたな?」
ズキ…
いつもあんなに笑顔な相原くんが、初めて
こんな顔をした…
あたしはなんだか、謝らずにはいられないと思って、
相原くんに謝っておいた
「…ごめん…なさい…?」
そして、相原くんはなんだか申し訳なさそうな顔をして、
教室から出ていった
あたしは何故か、相原くんが怖くなかった。
だけど、相変わらず胸が苦しくなるし、
“あの気持ち”は解らなかった。
