素直じゃなくてごめんね。
第11章 文化祭
私は 今度は違う意味で顔を真っ赤にしながら俯いた
(………あの夏休み以来…まともに静琉君のことが……見られないんだよね…)
私がずっと黙っていると
「は?何言ってんの?」
出雲が静琉君に喧嘩腰に言った
でも 静琉君はあくまで冷静で
「僕は自分が思ったことを言ったまでだよ それとも何?君は本当に菜月のことが可愛くないと思っているの?だったら もう菜月に手を出さないでくれる?邪魔だから」
淡々と静かに 静琉君はそう出雲に言い放った
「…………っ…!!」
出雲は 何も言い返さないで そのまま黙ってしまった