素直じゃなくてごめんね。
第14章 “みっちゃん”
「おねーさん、何で泣いてるんですか?」
その子は私の顔を覗き込みながら 困った顔で聞いてきた
「……そ…れは……」
私が口ごもっていると
「言いたくないことなら、無理して言わなくてもいいですよ?」
その子はニコッと笑い ハンカチを取り出して 私の涙を拭った
「あっ!すみません…ハンカチ汚しちゃって……」
「いいですよ。これくらい。それよりも、少しは落ち着きましたか?」
「…………はい」
「それは良かったです♪おねーさん泣いてたら、せっかくの美人が台無しですよ~?」
女の子は ふふふっと笑ってそう言った
私も 何だか今さっきの暗い気持ちが少し明るくなって 彼女と一緒に笑っていた