素直じゃなくてごめんね。
第11章 文化祭
そして 私と静琉君だけがこの場に残された
「…あ…ご…ごめんね!早く 仕事に戻らないとね!!」
私が 自分の持ち場へ戻ろうとした瞬間
「待って…」
そう言いながら静琉君は 私の腕を掴んできた
「………え…?」
私が状況を飲み込めず 硬直していると
「…………ごめん……」
静琉君は そう私に言い残して 仕事場へ戻って行った
(……今さっきのは…何……だったのかな?静琉君…なんだかとても…寂しそうにしてた…)
私は 少しの間 その場に立ち尽くしていた…